メンバー別の作詞・作曲一覧

奥居香

中山加奈子

富田京子

今野登茂子

渡辺敦子

合作

こうやって見ると曲は香ちゃんのものが圧倒的に多い。 プリプリ＝奥居節と言われるゆえんである。 主な作曲を1人に任せたことがバンドのカラーが分かりやすくなったことにつながったと思う。 香ちゃんの作詞があまりにも少ないのは、自分で作った詞を歌うのが恥ずかしかったからだと言っている。 解散後のあるライブで「私プリプリの時より詞を書いてるんだよ、これってさぁ、すごいことじゃない？」と言ったことがあった。 香ちゃんらしい言い方だけど、彼女にとって自分で作った詞を歌うのってかなり恥ずかしいと思うことだったんだと思いながら聞いていた。

作詞は大半を加奈ちゃんときょんちぁんがやっている。 ほとんどの歌詞は実体験を基にしているそうだ。 かの有名な「M」はきょんちぁんが体験した失恋が元になっている。 きょんちぁんから失恋したことを聞いた香ちゃんが、「きょんちゃん、詞書きな、くやしいじゃん。もったないじゃん。私がいい曲つけてあげるから」と言った。 ノートいっぱいに歌詞の元を書き、そこから「M」の歌詞が生まれた。 メロディーは「居酒屋でふとかかってるのを聴いてうるっとくるような曲を」ということで作られた。 メンバーは歌詞を見れば、その歌詞が書かれた頃誰がどういう恋をしたかが分かるって言っていた。

作詞は、�@歌詞の原型ができる、�Aそれを香ちゃんが歌う側の観点からチェックの上修正、�Bディレクターのマイケルさんのチェックが入り修正されて完成。例を挙げると、「M」の元歌詞は言葉の羅列だった。香ちゃんがそれをメロディーに合わせて言葉を並べ替える。タイトルの「M」が何の説明もないので唐突でわかりにくい。マイケルさんチェックで「消せないアドレス〜」のフレーズが入ったことで、「M」がきょんちぁんをふった相手のイニシャルだと聞き手に伝わるようになった。マイケルさんチェックでの注意点は、その時代の流行り言葉・流行り物は入れないように気をつけていたとのこと。発表時点ではいいけど後で古くさくなることがあるためだ。「M」は手帳・携帯・スマホどのアドレス帳でも通用する古びない歌詞に仕上がっている。（「週現『熱討スタジアム』 プリンセス・プリンセスの『M』を語ろう」講談社『週刊現代』2017年2月20日発売号。きょんちぁん・マイケルさん・笹路正徳さんの鼎談）

プリンセス・プリンセスのオリジナル曲は117曲である。 同じ曲の別バージョンがあり、それを足すと120曲となる。 「I LOVE YOU〜窓辺にて〜」「恋のペンディング（Version2）」「世界でいちばん熱い夏（平成レコーディング）」。 リミックスバージョンとして「恋はバランス（'92mix）」「MY WILL（'92mix）」「世界でいちばん熱い夏（'92mix）」（「SINGLES 1987-1992」収録）、 「ソーロング・ドリーマー（'94mix）」「ユー・アー・マイ・スターシップ（'94mix）」（「PRESENTS」収録）がある。

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